innolectric AG(イノレクトリック社)は、電気自動車(EV)充電技術の最前線を走るドイツ企業です。彼らは、効率、柔軟性、使いやすさを追求した革新的なソリューションを提供し、商用車から建設機械、 そして様々な輸送車両の電動化を支援しています。
innolectric社の製品群の中心は、オンボードチャージャー(OBC)で最大96%の効率を誇ります。さらに、AC/DC充電通信機能を統合することで、IEC 61851、SAE J1772、DIN SPEC 70121、ISO 15118-20といった主要な充電規格に、追加のデバイスなしで対応します。400Vと800V充電機能に加え、EUと米国の充電スタンド、グリッドとの互換性、そしてアップグレード可能なソフトウェアアーキテクチャを備えています。さらに、双方向充電モードやNACS規格への対応もしています。
さらに、innolectricのD3C通信モジュールは、他社オンボードチャージャーに統合され、AC/DC充電を可能にします。IEC 61851、ISO 15118-20、DIN SPEC 70121などの規格をサポートし、CCS1、CCS2、NACSといった多様な充電規格に対応します。
innolectricは、技術革新と顧客満足を追求し、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献しています。
イノレクトリックのOBCは、DC充電対応OBCです。通常AC充電用にOBC、DC充電用にEVCC(電気自動車通信コントローラー)が必要ですが、イノレクトリック社のOBCにはEVCCが内蔵されております。対応充電規格は、CCS1,CCS2,NACSです。また400V/800Vバッテリーへ22kWの電力で充電できます。さらに欧州サイバーレジリエンス法(CRA)へも準拠しております。V2L対応品。
型番 | MKII_OBC22400 | MKII_OBC22800 |
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対応バッテリー電圧 | 400Vdc | 800Vdc |
入力電圧 | 102~265Vac(1相)/327~440Vac(3相) | |
周波数 | 55~66Hz | |
効率 | >96% | |
出力電圧 | 268~500Vdc | 500~850Vdc |
出力電流 | 75A(最大) | 45A(最大) |
AC充電対応規格 | TYPE1/TYPE2 | |
DC充電対応規格 | CCS1/CCS2/NACS | |
EMC | ECE r10 rev.6 | |
保護等級 | IP6K9K | |
安全機能 | 過電圧、過電流、過熱保護他 | |
寸法 | 460 x 460 x 93 mm | |
重量 | 19 kg | |
動作温度 | -40 - +75 °C | |
冷却方法 | 液冷 |
イノレクトリックのEVCC D3Cは、多様なDC充電規格(CCS1、CCS2、NACS)に対応しています。シンプルなCANインターフェースにより、あらゆる車種へのDC充電を容易にします。IEC 61851、ISO 15118-20、DIN SPEC 70121に準拠し、EVと充電インフラ間の最適通信を実現。IP67の保護等級を備え、過酷な環境下でも利用可能。D3Cは、商用EVの充電プロセスを最適化し、システム開発の工数を削減します。MCS(メガワットチャージングシステム)規格対応も準備中です。
製品名 | D3C |
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充電規格 | CCS1 / CCS2 / NACS/ MCS(実装予定) |
充電通信 | PWM (IEC 61851/J1772/PLC (DIN SPEC 70121/ISO 15118-20) |
インターフェイス | 1x CAN J1939/1x Service CAN |
保護等級 | IP67 |
寸法 (l x w x h) | 197 x 44 x 154 mm |
重量 | 0.9 kg |
質問 | 回答 |
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このOBCは、どのような充電方式に対応していますか? | AC充電(TYPE1/TYPE2)とDC充電(CCS1/CCS2/NACS)の両方に対応しています(パワーコンダクタは外部で要準備)。22kWまでのAC充電が可能で、最大96%の効率を実現します。 |
このOBCの主な特徴は何ですか? | 主な特徴は、高い電力密度、柔軟性な充電方法、およびAC/DC充電を単一ユニットで実現する統合ソリューションであることです。また、EU、北米、中国、日本のグリッドと互換性があります。 |
このOBCは、どのような用途に適していますか? | 重量物運搬車、建設機械、農業機械、地方自治体車両、輸送・配達車両、船舶、鉱業など、幅広い分野での利用に適しています。 |
このOBCの安全性について教えてください。 | 最先端技術と安全規制に基づいて設計されています。AC入力とDC出力間は絶縁・耐圧されています。また、過熱、過電流、過電圧に対する保護機能も備えています。さらに欧州サイバーレジリエンス法(CRA)へも準拠しており情報セキュリティ機能も備えています。 |
このOBCの動作温度範囲はどのくらいですか? | 動作温度範囲は、-40℃から+65℃です。 |
このOBCのファームウェアアップデートは可能ですか? | はい、アップグレード可能です。innolectric Firmware Updaterを使用してファームウェアをアップデートできます。 |
このOBCを使用する際の注意点はありますか? | 接続する際は、主電源電圧が許容範囲内にあることを確認してください。また、冷却水温度と周囲温度が高すぎると寿命が短くなるため、適切な冷却を確保してください。 |
このOBCのCANインターフェースについて教えてください。 | SAE J1939規格に準拠したCANインターフェースを搭載しています。これにより、車両システムとの通信が容易になります。 |
このOBCに問題が発生した場合、どのように対処すればよいですか? | 包括的なエラー処理機能を備えており、エラーID、FMI(Failure Mode Identifier)、および重要度をEV-CANインターフェース経由でECU/VCUにて受信できます。 |
このOBCの双方向充電機能(V2G/V2L)は利用できますか? | はい。V2L機能(AC放電モード)搭載OBCで可能です。 |
質問 | 回答 |
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D3Cは、どのような充電規格に対応していますか? | D3Cは、CCS1、CCS2、NACSのDC充電規格に対応しています。MCS(メガワット充電システム)規格にも対応予定です。これにより、多様なEVに対応可能です。 |
D3Cの主な利点は何ですか? | D3Cの主な利点は、多様な充電規格への対応、シンプルなCANインターフェースによる容易な統合、およびIEC 61851、ISO 15118-20、DIN SPEC 70121への準拠です。これにより、お客様システム開発工数を削減し、迅速な製品化を支援します。 |
D3Cは、どのような車種に利用できますか? | D3Cは、あらゆる車種のDC充電をサポートするように設計されています。重量物運搬車、建設機械、農業機械、地方自治体車両、輸送・配達車両、船舶、鉱業車両など、幅広い分野で利用可能です。 |
D3CのCANインターフェースについて教えてください。 | D3Cは、CAN J1939とService CANの2つのCANインターフェースを搭載しています。これにより、EVシステムとの通信が容易になります。 |
D3Cの保護等級は何ですか? | D3CのIP保護クラスはIP67です(接続時) |
D3Cのウェイクアップ方法を教えてください? | "D3Cは、以下の方法でウェイクアップできます |
D3C_Controlメッセージ内の特定のビットを使用 | |
PP(Proximity Pilot)とGND間の抵抗を検出 | |
CPの状態変化を検出 | |
外部WakeUPピンをVGNDピンに接続または切断" | |
D3Cは、どのような安全機能を備えていますか? | D3Cは、高度なエラー処理機能を備えており、自己セキュリティと安全な動作を確保します。また、実際のバッテリー電圧が要求された目標電圧より10Vを超えると、充電プロセスを停止し、バッテリーシステムの過充電を防ぎます。 |
D3Cを使用する際に、外部で調整する必要があるパラメータは何ですか? | D3Cには内部充電制御機能がないため、充電目標電圧と電流はバッテリーパラメータ(BMS等)に応じて外部で調整する必要があります。 |
D3Cのファームウェアアップデートはどのように行いますか? | D3Cのファームウェアアップデートは、innolectric Firmware Updaterソフトウェアを使用して行います。Windows 10または11がインストールされたPCと、Vector、PeakCan製のUSB-CANアダプターが必要です。 |
D3Cに関して技術的なサポートが必要な場合は、どこに連絡すればよいですか? | 日本パナトロニックにお問い合わせください。 |